自転車/ローラー台/最高速度の話

少し前(首筋から肩にかけて痛くなる前)の話なんだけど、ローラーでただ漕いでいるのはあまりにも単調なので、何か別の事をやりながら・・・とか思って、最初は音楽を聴いていました。 外で音楽を聴きながら自転車に乗るのは他の車、自転車、及び、歩行者に対して大変失礼&完全なる甘えであって、いまさら他人に甘える歳でも無いので、自分は外で音楽を聴きながら自転車に乗る事は絶対に無い。 無いんだけれど、ローラー台の上ならいいだろうとそう思ったわけです。

ところが、Tシャツで乗っていると、微妙にiPodの納めどころが無くてなんだか中途半端で、しかもあのイヤホンが耳に収まらないので、すぐに外れてしまって、これはこれで車輪に絡んだりすると危ない訳です。 このイヤホンが耳に収まらない問題に関しては別途項目を立てて厳しく追及したい!ところなんですが、まぁこんかいは置いておきます。(多分、私は他の人類のみなさまと耳の形状が異なるのだろうなぁ・・・)

で、これも実は定番なんですが、DVDを見ながらローラーに乗る事にした訳です。 流す映像は当然(!)自転車レース。 しかも世界最高峰のツール・ド・フランス。 いやあ、これだけでも相当笑えます。 笑えるんですが、当人はそれなりに真剣にローラーに乗っている訳でして、「おぉ、ランスすげー!」とか「ペタッキ、化けもんかっ!」とか内心思いながら漕いでいました。(ちょっと古いDVDでした。 2003年だったかな?)

さて、ローラー台のメリットといえば、前も書いたんですが「無風である」ということです。 つまり、外で普通に乗っていれば当然あるべき向かい風が全く無い訳です。 実はこれがめちゃくちゃ影響がありまして、平地でも48Km/Hが最高記録!なんていうこんな私でも、ローラー上でもがけば一瞬ですが60Km/Hなんて見た事も無い様なスピードが出てしまう訳です。 これはすごい! かなり感動しながら、しかし、さすがに60Km/Hなんて一瞬しか出なくて、もう0.2秒くらいその速度で走ったらもうそれで終わり。 ヘロヘロな訳です。 「うがーっ!!!」と漕いで一瞬60Km/Hっていう数字を見て、もうそれで大満足! うわーい!っていう感じです。

で、そんなヘロヘロしながらも0.2秒の60Km/Hを楽しみながらローラーに乗っていたところ、ちょうど見ていたDVDがツール・ド・フランス最後のクライマックスである「個人タイムトライアル」へと進んでいました。 で、思わず見入っていた私に聞こえてきたヤン・ウルリッヒ(当時ランス・アームストロングとトップを争うスーパーマン)の個人タイムトライアルのここまでの平均速度が・・・54Km/H! いや、彼、この平均速度で1時間近く走ってますよ。 つまり1時間キープですよ、50Km/Hオーバーを! 信じられん!人間かっ! (ま、実はウルリッヒはドーピングスキャンダルで選手を引退してしまったのですが・・・)

それでも、多分ドーピングなどしなくとも50Km/Hオーバーで1時間走る事ができる訳ですよ。 いや、オレの0.2秒の60Km/Hオーバーはどこへ??

と、いうわけで、ますますヘロヘロになった私はすっかり笑ってしまい、その日はそれでローラーはおしまいにしてしまったのでした。

Posted on Thursday, April 24th, 2008 at 7:44 PM. You can follow any responses to this entry through the RSS 2.0 feed. You can leave a response, or trackback from your own site.

2 Responses to “自転車/ローラー台/最高速度の話”

  1. おばた says:

    iPodのイヤホン、あの形に合った耳の人のほうが少ないのではないかって気がしてます。装着感以前というか、すぐ外れて、しかも、ゆるゆるなので音漏れもひどいみたいで。
    小生と娘は小耳族なので、すーぐ付属のイヤホンを放り投げて、Sony / audio-technica に変えちゃいますですよ。

  2. shun says:

    やっぱり! あれ、絶対変だと思うんですよ。
    しかも、iPodの新しいデザインのイヤホンはますます人類の耳には収まりにくくなっている気がします。 昔のヤツの方がまだ良かった。 あのガムっぽいシャッフルの時代のヤツの方が。

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