SIGMA DP2に関する個人的・短絡的・素人的な感想
実質3日ほど、さる方より SIGMA の DP2 というデジカメをお借りして、都合100枚程度を仕事の行き帰りに撮ってみました。 速報レベルの作例(というのか否かは自分でも判りませんが)は直前のエントリーをご覧いただくとして、こちらでは極めて個人的、且つ、短絡的(なにせ3日しか使ってない訳で)なイチ写真好き・カメラ好きとしての感想を書いてみます。
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私が使わせて頂いた3日間の間だけでも、他のコンパクトデジカメと比較して劣っていると思う箇所は幾つかありました。ただ、後述しますが、このカメラはそういうものなのだと思えば、他のコンパクトデジカメでは絶対に得られないアウトプットが得られる可能性があります。
さて、そのダメな点とは例えば・・・
→ オートフォーカスがかなり遅いです。
先日よそで見かけたRICOH GXR の50mmレンズほどの遅さというか、ギーコギーコと動きながらゆっくり焦点を合わせようとします。
そして、時として合わせる事ができません。 例えばRICOH GRDigitalならばスパッと合わせてくれるシーンでも「ギーコギーコ・・・合いました!」とカメラはいうのですが「合ってないじゃん!てか、全画面ボケボケじゃん!」てな事にもなります。そういうときは仕方ないのでマニュアルフォーカスにするか、再度トライして頂くしかありません。
→ 背面液晶の品質が悪いです。
全体的に暗めに見えるうえに、解像感も無く、まぁ構図は判るよね、という程度です。 でもどうせRAWで撮ってSIGMAのソフトウェアで現像するのであれば全く気にする必要は無い訳で、各種設定を確認するための画面だと思えば気にはなりませんが。
→ レンズキャップ式なので、いちいち付け・外しが必要です。
これは気にならない方もいると思いますが、「サッと取り出してパッと撮る」ことをイメージしていると辛くなると思います。 もっとも前述のオートフォーカスの件もありますので、とてもじゃないですが、「サッと取り出してパッと撮る」カメラではありません。
→ ちょっと持ちにくいです。まぁでも”ちょっと”です。
私が日常的に愛用しているGR Digital と比較するとのっぺりとした四角い筐体なので、どうしてもグリップ感は良くありません。 ただ、以前に持ってみたPanasonic LX3と比較すれば断然持ちやすいです。 LX3は私にとっては”まったくきちんと持てない”カメラでした。
ずっとRAWで撮っていたので、JPEG撮って出しの画質は判りません。が、一説にはあまり褒められたモノではないとか。(無責任ですみません) 「気楽に持ち歩いて、おっ、と思ったら写真に撮ってブログにアップ」という用途には、どうもあまりむかない様な気がしました。
あぁ、そういえば知人からISO100までが許容範囲と聞かされていてISO400などでの試し撮りのデータがありませんでした。
と、ダメな点をいくつか挙げてみましたが、驚くべきはその画質です。 銀座や吉祥寺のビルをGRDigitalと撮り比べた限りでは(そもそも画角が違うので”比較”にはなっていないと思いますが)、明らかに違いがありました。
ただし、どこまでがDP2の性能なのかをまだ判断しかねていて以下の3機種での撮り比べをやってみたくて仕方がありません。
・ RICOH GR Digital(28mm)
・ APS-Cサイズのセンサを持つデジ一眼
・ SIGMA DP1
Foveonという独特のセンサのメリットがどの様に生かされているのか?を、素人レベルは承知の上で試してみたくて仕方がないのです。 実は上2台は準備できるので、最後の一台が・・・。(笑)