Amazonのおすすめロジック

Amazon.co.jpで、以前に「いとう せいこうの本」をチェックされた方に、このご案内をお送りしています。

というメッセージとともに、鳥類学者のファンタジア 上 (1) (KCデラックス)というコミックのおすすめ情報がAmazonから送られてきました。 これには少々驚きました。

確かに私はamazonでいとうせいこうさんの本を買いました。 自己流園芸ベランダ派です。 実は私はこのおすすめの繋がりが何となく判っている気がしていて、

 ● いとうせいこう
    ↓
 ● 文芸漫談―笑うブンガク入門
    ↓
 ● 奥泉光
    ↓
 ● 鳥類学者のファンタジア
    ↓
 ● 上記コミック

と、おそらくはこの繋がりだと思われます。

もしもこの連想が正しいとすると、3ノード先までを検索した上でお勧めしてきていると言うことになるのですが、少々飛躍しすぎかなぁ?

ただ、昔からお勧めには二つの視点があると思っていて、一つは完全に繋がりが判る流れ。 つまり、「この本を買っている人はこんな本も買っています」といった形で、PHPの本を買った人にApache関連の本をお勧めするというやりかた。 カテゴリ分類がベースとなるイメージでしょうか。

これは、確かにHOW TO系の本では強い連携があるように思います。 ただ、いつもいつも「繋がり感が明らか」なお勧めをされても、驚きが無くて面白く無い。 逆に言うと、「突拍子もない」お勧めで新しい興味を見つけたりできる訳で、この線もできないかなぁ?と思っていた訳です。(何というか、友人に勧められるととりあえず一冊は買ってみたりして、それがきっかけで・・・という流れですね。 以前に勤めていた会社で「北欧系」と呼んで実装にトライしていた時期がありました。 一回ゲームショップのサイトに応用して、個人的にはかなり面白い結果を得たのですが、そこから発展させていく能力が自分にはありませんでした。 少し残念です。)

そういう意味では、この3ノード先まで辿った上でお勧めしてくるというのは、かなり突拍子もないものに近くなっていると思います。実際、私はコミックなんて殆ど買わない訳ですから。 実は原作の奥泉氏は大学の先輩で個人的にも知人なのですが、純文学の重厚な著作を特徴とする彼の著書が、(当人曰く、自著の中で最も幸福感溢れる作品とはいえ)まさかコミックの原作にまでなっているとは知りませんでした。(amazonは私と奥泉氏が同じ大学で面識があるとは知らないと思いますが:笑)

で、つまり「ちょっと買ってみようかなぁ」と思っている訳で、amazonの思うつぼな私という訳です。

Posted on Tuesday, March 18th, 2008 at 10:09 PM. You can follow any responses to this entry through the RSS 2.0 feed. You can leave a response, or trackback from your own site.

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