MTBにはやっぱりブロックタイヤが似合う
残念ながら、山へ自転車を持ち出す機会が無くて(子供の頃からずっと山歩きをしてきたのに、ここ20年くらいすっかりご無沙汰で、そういう意味ではレトロな山道具を結構持ってるかも)、完全街乗り限定で自転車に乗ってます。 都心へ向かう時のアスファルト路面を考えると、MTB用のブロックタイヤは漕ぎが重いので、合理的に考えればストリートタイヤの方が良いと思い、ここ2年くらいはずっとストリートタイヤでした。
それでもMTBに細身のタイヤは絶対に似合わないと思い、ブロックタイヤと同等の太さのものを装着しようとしたら、自転車屋さんに「極太のスリックタイヤはそれほど漕ぎが軽くはならない」(つまり、トルクを要求するということか?)と教えてもらい、泣く泣く中程度の細さのタイヤにしていました。(IRC METROIIです)
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もちろん、このタイヤになんの不満も無いのですが、細身のタイヤとMTBがどうしても似合わない様な気がしていました。 (最近は読んでないので知らないけど、2年ほど前は)自転車雑誌や自転車サイトなんかでも、「MTBでロードをブッチぎる」なんて題して、殆どロードバイクのタイヤと変わらないタイヤでストリート専用車に仕立て上げたりしていて、街乗りMTBならストリートタイヤってのは半ば常識と化していましたよね。
そんななか、生来の天の邪鬼が顔をのぞかせてしまいどうしてもストリートタイヤが似合わない気がしてきてしまって、先日、結局元のブロックタイヤに戻してしまいました。(パンクしてたんで修理したついでってのもあるんですけど) ちらっと周辺を走ってみたのですが、漕ぎは重いし、ロードノイズはデカいし自分でも「なんだかなぁ〜」とも思ったりはしているんですが、カッコはこちらの方が全然良いです。
やっぱり、MTBにはブロックタイヤが似合うよなぁ、と一人悦にいる中年男という訳であります。 あとは、山に自転車を持ち出せれば万々歳なんですが、クラブに参加する訳でも無いし、どこへ行けば楽しいかも判らないので、なんとも・・・。 もう少し社交的な人間だったらいいなぁ、とこういうときには思ったりします。
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余談ですが、ロードバイクと同じ様な細身のストリートタイヤを装着して適正なギアを選択すれば、アルミ製で車重にそれほどの差が無い以上「MTBでロードバイクをブッチ」ぎっていることには全然ならない訳で、そういう読者を騙す様な事はしない方が良いのではないかなぁ?と思います。 他のスポーツも概ね同じだと思いますが、結局のところ速さは人間の力量に大きく依存しているので、競技レベルでなければ若い人がエントリーレベルの自転車で年寄りの高級イタリア製自転車をチギっても自慢にはならないですよ、いや、これは年寄り側の負け惜しみなんですけど。 まぁ、ちょっとは金銭的に余裕もできて、自分自身それなりに満足できるものを買っているおじさんを生暖かい目で見守っていただければ。(っていうか、高級イタリア製自転車持ってないけど・・・欲しいけど・・・。(^^;)