ライカIIIcとSummitar5cmで撮る桜
南関東エリアでは桜はさすがにもう終わって,うかうかしているとアチコチの木々の葉が様々な緑色を見せてくれています. 通常モノクロフィルムでばかり写真を撮っている自分も,「たまにはネガカラーのフィルムでも買って,ほんわかした気分で撮りたいなぁ」と思うような季節です. いや,カラーはデジカメで撮るって決めてたんだった.
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そんな中,先日,友人からライカのIIIcとレンズ2本をお借りする事ができたので,さっそく散り際の桜を撮ってきました. とりあえず本日のレンズはSummitar 5cm f2. 余計な事に気を取られていて現像に失敗してしまい,日中の写真はムラが目立ちますがそこはご容赦ください.
レンズを見ると,バルサム切れなのかカビの清掃跡なのか判りませんが前玉にも後玉にもかなり目立つキズがあるんですが,それでもこれだけ写れば何の文句も無いのではないかと.(細かく見ていけば,やはり影響はあると思いますが)
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現像したネガを見ると判るのですが,コマ間隔もバッチリ揃っているし,この写りであればシャッタースピードもまずまず正確だと思います. 夜の写真をおおよそ問題無く撮れたということはスローもまずまずの精度が出ているのでは無いかと.(雰囲気から察するにちょっと遅めかも)
シリアル番号から察するに1941年から1942年の間に製造されたカメラらしく,今から約70年前の機械がまだまだ快調に動作して,その機械としての役目を立派に果たしているわけです.(レンズは1940年製造らしい)
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70年の時を経てどんな人達の手に渡り,どんなシーンを写して来たのかなぁ?とカメラを見ながら想像しているだけで,なんだか少しボンヤリしてしまいます.
> 70年の時を経てどんな人達の手に渡り,どんなシーンを写して来たのかなぁ?
本当に不思議な感じがしますねえ。
このカメラとレンズを買ったのは、ジュネーヴ右岸の小さなカメラ屋でした。戦争中にドイツで作られたカメラは、どんな人たちに使われて来たのでしょうか。新品としてスイスで売られたのか、誰かがスイスに持ってきて手放したのか。ぼくが買って日本に持ってきちゃったわけだけれど、その前のことを想像してみると楽しいね。
どうもどうも. スイスで買われたんですね!
もう一本のエルマーの方は未だ現像待ちです. 待ちって,私が自分でやるだけなんですけどね.(^^;
カメラの歴史を思うのと同時に,70年間OHすれば稼働する機械というものに少し感動してしまいます. 当時これを設計・製造したみなさんに「今でもちゃんと動いてますよー」と教えてあげたいです.